選 定
理 由 書
1.品 名:SL写真撮影装置
2.規 格:MPS-7・XS(キセノン型)
3.製
造 元:株式会社杉浦研究所
4.販 売 元:杉研商事株式会社 〒158-0094
東京都世田谷区玉川4-5-4 TEL.03-3708-3411
5.使用目的:手術摘出標本、病理固定標本、プレパラート、レントゲンフィルム、文献、図表、器具、写真
等の撮影及び複写に用いる。
6.本品を選定した理由及び特長:
標本、資料等を良質で忠実な写真に収めておくことはデータとしての保存、あるいはそれらの
活用、学会発表等に利用する上で極めて重要である。そこで、写真を専門としない者にも簡単
に高水準の画像を得られる装置という観点から本品を選定した。
特長
1) 標本、資料等の大きさに合わせるための倍率変化を、電動で上下するパワーステージ方式で行
うため、カメラのファインダー位置を、使用者の最適な位置で固定したままで撮影ができる。
背伸びをしたり屈んだりしなくてすむので、撮影時における疲労が非常に軽減できる。(この
方式でない物を長時間使用していると、頸椎、腰椎等の異常を訴える者がいるという報告もされ
ている。*1)
また、ステージの上下動速度を無段階に可変できるので、ファインな調整から高速度変化(MP
S-Uの3倍)が可能なため、スムーズで効率の良い作業が可能である。
さらに、このパワーステージ機構にオートフォースカメラを組み合わせれば、不潔な手で器械に
接触する機会が減少し、感染防止対策が出来る。
2) 光源にキセノン(ストロボ)と蛍光ランプを使用しているので熱が殆ど発生しない。そのため標
本を熱によって傷めることがない。(従来の写真用フラッドランプ光源で撮影された後の病理
標本を切片にして観察すると、組織や細胞の熱による損傷がよく見受けられた。*2)また撮影
者にとっても暑くなく、快適な作業ができる。
撮影光源のキセノンフラッシュ光(ストロボ)は、大光量のためレンズの大きいF値が使え、
ピントの合う範囲が深くなる。また、フラッシュ光のため、カメラブレ、被写体ブレのないシャ
ープな画像が得られる。
3) フォーカシング用の蛍光ランプは、大光量(27W×4本)の写真専用蛍光ランプを採用しており、
チラツキのない均一照明に調整されているので、蛍光灯による定常光撮影もでき、外部ストロボ
が連動しないデジタルカメラやスキャナータイプのカメラにも対応できる。
4) 被写体に対して常に均一照明が得られように照明ランプの照射角、照明距離が設定されている。
よい画像を得るための最大のポイントである均一照明条件が簡単に出せるので、照明ムラによ
る失敗がなく、何度でも再現性のある写真が得られる。特に、デジタルカメラは、露出寛容度
(ラチチュード)が小さいため、この均一照明であるということは重要な要素である。*3
5) システム照明なので反射光照明、透過光照明、無影照明、偏光照明、暗視野照明等、各種照明
ができるので、広範囲に亘る被写体の撮影ができる。
6)
本体床面積及び外形寸法がコンパクトになっているため、設置場所をあまりとらない。また支
柱やカメラ取り付け雲台が極めて堅牢にできているので、シャッターショックや外からの振動
に対してよく耐えることができる。
7) 一般カメラ(銀塩フィルム用)とデジタルカメラという様に同時に2台取付ける為のダブル雲台
が用意されている。
8) 臓器標本の浸出液で汚れるステージ部には、オプションとして防水ステージ、防水型XYステ
ージが用意されている。常に清潔に作業ができ、清掃及び感染防止のための消毒がやり易く、メ
ンテナンス上有益である。
9) オプション、付属品が豊富に取り揃えられているので、様々の被写体や様々の条件に対応できる。
以上
参考文献
・ *1 岸本義博:医学写真従事者にみられた頸椎・椎間板症の一例.
日本医学写真学会誌 VOL.18
p96-99,1981
・
*2 小池盛雄:病理組織標本の作製法.
胃と腸 22巻7号 p857-860,1987
・ *3 杉浦静夫:電子画像入力照明装置への道程.
画像ラボ VOL.7 NO.6 p23-26,1996
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